近年、不況にも強いということで、看護師という仕事が注目を集めています。女性が多い職場で、出産や育児のあとにも復帰しやすいということも大きな理由のひとつでしょう。また看護師不足も叫ばれ、就職に関しても強いというのも人気の理由のひとつです。しかし、同時に、看護師という特殊な仕事であるがゆえ、志半ばで看護師という仕事を辞めてしまう人が多くいるのも事実です。実際、看護師として長続きするのはどんな人なのでしょうか。
 看護師の仕事に必要な素質は大きく分けると3つに分かれます。ひとつは「性格」です。看護師に向いている性格というものがあります。身近に看護師の人がいらっしゃったら想像してみてください。どんな性格の方でしょうか。まず看護師として続けていくにあたって必要な要素は人に尽くすのが苦にならないような人。ナイチンゲールのように慈愛に満ちた思いやりがないと人のお世話はできません。そして、患者さまに指導をする気が強さも必要です。ただやさしいだけでは、苦しい闘病生活を送っている人々を引っ張り支えることは難しいでしょう。看護師の仕事を長く続けることができる人にはある程度の共通の性格があります。その性格を兼ね備えている人が立派な看護師になっていくのです。
 看護師の仕事を長く続けていく上で必要なのは性格だけではありません。ただ人の役に立ちたいという気持ちだけでは長く続けるのが難しいのが現状です。性格の他に重要な資質として「体力」が挙げられます。体力がなくては看護師の仕事は長くは勤まりません。実際、体を壊して、看護師の仕事を辞めることを余儀なくされている人もいます。せっかく人のために役立ちたいという崇高な理念を持っているにも関わらず、自分が体を壊して働けないとなると本末転倒です。ただ、体力に関しても、肉体的な部分だけではなく、精神的な体力も必要となってきます。
 看護師に必要な3つ目は「技術」です。看護師という仕事は医療職です。医療の技術がないと看護師としては失格です。人の命を預かる以上、技術を身に付けていることは必須です。しかし、みんなが最初から最高の技術を持っているわけではありません。まずは最低限の技術を身に付けた上で、医療の現場に飛び込むのです。そして働きながら、いろんな経験をしながら技術を積み上げていくのです。ただでさえ大変な看護師の仕事ですが、それに加えて技術を身に付けるために、日々勉強が欠かせません。常に高い技術を身に付けたいという向上心が看護師の仕事に携わる上では必須なのです。