病院の看護師として勤務する以上、夜勤はどうしても外せないシフトです。その為、看護師として働く上では夜勤を含めた体調管理が必須と言えるでしょう。夜勤というと一般的には体を壊しやすいイメージがあるかと思いますが、看護師として働く方の中には夜勤があっても健康的に過ごしている方もいます。夜勤があっても体調を維持できる秘訣とはどのようなものなのでしょうか。

夜勤が入る事で睡眠パターンが崩れ、体調に異変を感じる事は多々あります。これは夜勤そのものが人としての生活リズムを崩す働き方だからです。人のからだは朝の日の光を浴びて起き、夜はゆっくり寝る事で細胞分裂や新陳代謝などを高め健康的な生活を送れるようなリズムが備わっています。夜勤は夜起きて朝寝るのでこれとはまったく逆パターンの働き方ですので体への負荷が大きく体調不良をきたす原因とされています。
こういった夜勤でも生活リズムを整え、体調管理を行うにはやはり、自分自身へのケアが重要です。まず、考えるべき点は夜勤の勤務状態です。同じ夜勤でも休憩がしっかりとれるものとそうでないのでは体への負担はまったく違いますし、労働基準に定められている最低限の基準だけが守られているような勤務体制では看護師の体調管理について配慮されているとは到底いえません。夜勤の体制そのものに問題はないのか見直し、場合によっては転職や労働環境の改善を訴えるなどの事も必要となります。
自分で行う体調管理の方法としては体本来のリズムに近い環境を自分で用意する事ができます。例えば、夜勤明けの帰りはなるべく太陽の光を受けない工夫をしてみましょう。サングラスをかけたり、帽子をかぶる、そして部屋に帰っても出来るだけ暗いまま入眠する事が質の良い入眠を促すとされています。太陽の光は人間の身体を覚醒させる材料となります。その為、夜勤明けに太陽の光をたくさん浴びてしまうと覚醒を促され、なかなか寝付けないという事態になりやすいとされています。逆に夜、起きる時は明るい部屋で起き、体に対し、電気を太陽の光と勘違いさせることで覚醒を促します。このように体内時計をできるだけからだの生活リズムに近づけるような工夫をしてみましょう。
自分の体調管理の方法は様々です。しかし、まずは生活リズムを整える事が何より重要な要素であるといえるでしょう。そして休日には精神的・身体的にしっかりと休息する事で体調管理を行う工夫を自分なりに考えてみましょう。